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ピアノ防音工事②~防音室の遮音性能について~

 工事終了後、ベランダ、リビング、そして下階のお宅にお邪魔して(予めお願いにあがっていました)、遮音性能試験をしていただきました。ピアノよりも大きい生バンドなどで出す音を出しての測定です。結果、工事保証値よりも高いD-70という測定結果をいただきました。
そして後日、音域(低音・高音)ごとに測定した遮音性能のデータをしっかりとした冊子で送っていただきました。データを見ると、やはり低音になればなるほど遮音が難しいことがわかります。

 

 D値というのは、JIS規格で定められている遮音性能を表すもので、何dB(デシベル)減衰(遮音)したか、ということを表す数字です。ピアノの音であれば、
D-55(かすかに聞こえる)、D-60(ほとんど聞こえない)、D-65(通常では聞こえない)とされているので、その上のD-70ということですから、本当に安心できる数字をいただいたことになります。

 

2週間の工事を経て、完成した防音室で喜びの舞を披露する娘。

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スポットライトもつけていただきました

エアコン、換気システムも完備です。

 

 

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数日後、ピアノ搬入。

 

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さらに数日後、シャンデリア搬入(プラスチックのw)

 

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その後、学習机やおひな様を搬入し、すっかり生活感に溢れたピアノ室w
それでも娘にとっては素敵な素敵な自分の城です。

 

 この業者さんは音楽専門の防音工事業者さんなので、防音だけでなく、音響についてもよりよくするために考えられています。そのため、天井が少しだけ斜めになっています。残響があり、そして、それが気持ちよく消える。そういう音になるよう設計されているそうです。家具を搬入してしまった今は、残響は多少減っていますが、それでも、耳に心地よい響きを感じながら、日々弾くことができます。

 

 

6畳の部屋が、ほぼ6畳の防音室として新たに生まれ変わりました。

学習机、本棚、洋服棚、アップライトピアノが入っています。将来的には、グランドピアノも入れられるよう設計していただきました。

 

今はとにかく、安心してピアノを練習できるようになったことが何より嬉しく、もっと早く工事をしていればよかったと思えます。

 

最近は、子どものお稽古事としてのピアノでは、電子ピアノが主流となり、住居密集地域でのアコースティックピアノの音出しともなると、なかなか寛容な世の中ではありません。特に都市部ではその傾向が強いと思われます。

 

防音工事を検討されている方の参考になればと思います。