長年の間、女性が「塗るべき」とされていた
ファンデーションからどんどん離脱している状況が
ここ数年で起きています。
眉やリップメイクなどポイントメイクはするけれど
ファンデーションは塗らない
「ノーファンデ派」（ノーファンデーション）
という流れも出てきていますしね。
理由は、
「肌が苦しい」「肌が荒れる」「面倒」
「塗る必要を感じない」など。
それに反して
現在男性化粧品業界では
ファンデーションを今まで塗っていなかった人が
塗る流れを作り出しています。
私が以前、酷いニキビに悩まされていた20代の頃、
街中や電車の中ので人の肌を観察するのが習慣になっていた時期が
ありました。
その時に思っていたことは
「男性の方が肌が綺麗だな・・・」
ということ。
自分も含めて女性は
たくさんのお金と労力をかけて
スキンケアもしているしメイクもしているのに
ケアを何もしていない男性の方が、
ずっとお肌が綺麗。
もちろんとっても綺麗な女性もいるけれど
でも何もケアをしていない男性が
けっこう綺麗なのはなぜだろう？
もし化粧品が本当に「効く」ものなら
女性だけが肌が綺麗で
化粧品を使っていない男性は
「シミでシワでたるみ」 でないとおかしい。
でも実際は、
20代の自分よりもずっと年齢が上の
オジサンやオジイサンだって
すごくお肌が綺麗だったりする人もいる。
これはどういうことだろう？
ずっと疑問でした。
でも時を経て
自分のニキビ肌が治っていく過程
娘のアトピーと向き合う過程
この仕事でお聞きした多くの方のお悩み
それらを総合して
ようやく分かったんですね。
お化粧が
女性の肌に負担をかけていたこと。
もう少し細かく言うと
ファンデーションと、
それを落とすためのクレンジングが
お肌に負担をかけていたこと。
さらには、
日焼け止めと、
それを落とすためのクレンジングも
お肌に負担をかけていたこと。
女性の中でも時々
「ファンデーションは苦手なので塗ったことがありません」
という方もいらっしゃるのですが
やっぱりお肌がとても健やかで綺麗な方が多いのです。
※当時の男性の肌トラブルは、過度の飲酒や暴飲暴食によって
内臓に負担をかけ、それが皮膚に表れているケースが多い印象。
これは、私だけではなく
なんとなくそうかも？
と思い始めている女性も
実はとても多いのではないでしょうか。
だからこそ
女性のファンデーション離れが加速していると思うのです。
長年のファンデーション使いによって
お肌に負担をかけてしまった女性には
それをケアするというアイテムや
より高価なアンチエイジング用の
様々な化粧品が用意されています。
それを半永久的に購入するという
そういうレールの上に
知らないうちに乗ってしまうのですね。
戦後、今の化粧品や化粧の文化が入ってきて今、
70～60年。
女性も二代目、三代目、四代目となって
ようやくこのループから抜け出せそうな
日本・令和の時代。
女性が数十年をかけて、
何代にも渡って得てきた経験と知恵を
男性にも伝えられたら、と思っています。
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