ニトリさんの家具がアスベスト含有で商品回収、というニュースが2,3日前に出ていましたね。
ニトリ けいそう土のバスマットなどにアスベストか 回収へ | NHKニュース
アスベストは、以前、化粧品でも問題になったことがある物質です。ベビーパウダーの件が有名ですね。
そして調べてみると、今年3月、キッズ用コスメでこのようなニュースです。
子ども向け化粧品にアスベスト混入!? 米アマゾンやイーベイで販売停止後も日本で継続 | アジアプレス・ネットワーク
カラフルオーガニックでは、普段からお子様向け化粧品のお問合せを多くいただくのですが、このようなニュースは本当に無視できません。
化粧品配合成分としては、アスベスト(石綿)ではなく、タルク(滑石)が表示されていることが多いのですが、タルク(滑石)は、発ガン性の認められている「アスベスト」(石綿)と化学組成は同じ。鉱脈が近いことから、採掘時の混入を避けることが難しいとされています。
化粧品の業界団体はアスベスト・フリーのタルクを用いるよう呼びかけているようですが、実際に実行するための政府による規制は作られていない現状です。
タルクは、とても軟らかい鉱物で、とても微細でさらさら感やすべすべ感が出せる原料。だからこそ、現在も、多くの化粧品メーカーが「タルク」を使用した化粧品を販売しています。アイカラーやチークのベースとして、またはミネラルファンデーションのベースとして。「安全」「自然」を謳っているメーカーさんもです。なぜ使うかというと、使う側が、「のびがい」「パウダーが綺麗に乗る」「さらさらになる」みたいなメリットを感じることができるからなのですね。
ただ、先ほど書いたように、規制する法律はない状態なので、タルクは安全性が非常に曖昧な状態で使われ続けていて、今回のニトリさんのように、何かのきっかけでアスベストが検出されれば、昨日まで普通に売られていた商品であっても、一夜にして回収対象となってしまうような商品も、実はたくさんあるわけなのです。
一般消費者にはそのタルクが本当にアスベスト・フリーなのか確認する手立てがないわけなので、そういった関しては、自らがしっかり情報を得て、判断していきたいですね。
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