先日、箱根の環翠楼に行ってまいりました。
SNS上で環翠楼のお部屋の写真を目にして以来、ずっと憧れていて、その写真をスマホに保存し、ことあるごとに眺めていたんです。実際に期待以上の素晴らしいお宿でしたので、写真を中心に記録を残しておきたいと思います。このようなご時世ですが、歴史ある素晴らしいお宿や旅館が潰れてしまうことは、日本人にとって、経済損失のみならず、取り返しのつかない文化的損失です。環翠楼さんの建物は登録有形文化財にも指定されています。日本の文化を守ることに、少しでも貢献できたらと思っています。
関東大震災の揺れにも耐えたという環翠楼の玄関。
環翠楼は、数多くの文化人や各国の要人が訪れ定宿にしていたというお宿。
江戸中期に登楼した水戸光圀からはじまり、激動の幕末を彩った皇女和宮さま、
天璋院篤姫さま、文明開化直後の日本を主導した伊藤博文、桂小五郎、東郷平八郎、
近代文学を代表する夏目漱石や島崎藤村。そして孫文、李鴻章。館内には彼等が残した直筆の書などがあちこちに飾られています。それは後ほど紹介しますね。
建物は大正時代の中頃に建造された国内でも数少ない木造による高層建築であり、
国の登録有形文化財にも指定されています。現在では入手することのできない木材、実現できない工法による、【格式の高い歴史的建造物】なのです。
そんなお宿の中でも、私がぜひとも宿泊したい!と思ったお部屋は、「月影」というお部屋です。
Instagram にはお部屋の中を歩きながら撮影した動画を載せているのでよかったらご覧になってみてください。
夕食前に露天風呂に行きました。露天風呂に行くまでの道のりが、また風情があってワクワクしました。
お客さんも少なかったのと、温泉付のお部屋もいくつかあるため、露天風呂の方は貸切状態でした。源泉掛け流しで、川へと続くお湯のため、シャンプー類は禁止、というのもとても良いなと思いました(館内の岩風呂の方はシャンプーOKです)。川音とセミの声を聴きながらのお風呂、最高でした。
お風呂から戻り、お夕食はお部屋でいただきます。地元の食材、旬の食材を使った、豪華ではないけれども贅沢なお食事でした。「お番茶でよろしいですか」と番茶が出てきて、お宿の歴史と素朴さも感じられました。
可愛い爪楊枝。
夕食後、また露天風呂に行き、戻ってきて、川音流れる窓際の特等席で、残していたデザートを食し。
飛んだりして。(下の階のお部屋は空いていました、念のためw)
家族が寝付いた後、特等席にてぼんやりとしながら、夜もまた、お部屋と景色のあまりの美しさに、このまま徹夜しようかと思うほどでしたが、24時頃就寝しました。
箱根の歴史あるお宿【元湯 環翠楼】その2に続く。