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韓国自然派コスメブランドの代表的化粧水の全成分

「手つかずの自然が溢れる済州島の恵みから生まれた」韓国の化粧品ブランド「I(アイ)」社。
 
韓国コスメライター時代、I社関しては、私も「自然派の韓国コスメブランド」というイメージを持っており、大変お世話になっておりました。
 
そのI社が、2018年に日本進出を果たし、成分が日本語で表示されていますので確認したところ、残念なことに、わたし自身が完全に「イメージ戦略」にハマってしまっていたことが判明しましたので、それをお伝えしようと思います。

もちろんこの記事は、I社の営業妨害を意図するものではなく、消費者として、賢い化粧品の選び方をお伝えすることが目的です。

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今回、全成分を確認したのは、I社の代表的な化粧水です。
 
全成分
水、プロパンジオール、BG、水添ポリイソブテン、
1,2-ヘキサンジオール、ベタイン、チャ葉エキス、
カプリル酸グリセル、エチルヘキシルグリセリン
ヘベニルアルコール、カルボマー、(アクリレーツ/
アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、
(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)
コポリマーEDTA-2Na、トロメタミン、香料
 
済州島の恵みは「チャ葉エキス」ですね。あとは、水、複数種類のアルコール、そして赤文字にしているのが、「ポリマー」、グリーンはPH調整剤です。
 
 
ポリマー。
ポリマーは、肌に刺激はなく、毒性もない、というような説明がよく出てきますが、これはいわゆる、「高吸水性の樹脂」です。紙オムツなどに使われている成分です。この水分を抱え込む性質を持つポリマーが、お肌を膜のように覆うので、お肌がプリプリ、ハリが出たような感じになるのです。
もちろんですが、これはお肌自身の水分量があがったわけではなく、樹脂がお肌を覆っているだけなのですが、お肌の水分量があがったかのような錯覚をしてしまいますね。
 
 
そして、ポリマーというのは、樹脂なんですね、つまりプラスチック。
いま、世界中で話題になっているプラスチック問題ですが、人間の身体からマイクロプラスチックが検出されたというニュースもありました。マイクロプラスチックは、「人体の健康に著しい危険をもたらす」ことが研究結果で明らかになっています。人体にプラスチックが入る経路はペットボトル飲料をはじめ、たくさんあるとは思いますが、化粧品というのも大きな要因であるということです。
 
 
オーガニック界ですでに悪者になっている「合成界面活性剤」や「防腐剤」は使われていないので、「合成界面活性剤不使用」「防腐剤不使用」とか謳うことができるかもしれませんし、店員さんなどは、そのように教育されるかもしれませんが、ポリマーって要注意です。だって、自分の肌はちっとも潤っていなくて、ただプラスチックを上塗りしているだけなんですから。

 

そしてこのポリマーの問題は、I社に限ったことではなく、ここ最近の傾向として、日本のブランドにもこのような化粧水、クリーム、本当に多いです。高級化粧品も例外ではありません。偽りの「しっとり感」や「ハリ感」には注意が必要です。残念なことに、多くの化粧品会社というものは、消費者のお肌の健康や身体の健康を第一に考えているものではありません。ですので、買う側が賢くなる必要があります。ポリマーは成分名として非常に見分けやすいですから、お化粧品を選ぶ際には、ぜひ確認してみてください。そして、ブランドのイメージ戦略「だけ」に惑わされないようにしたいものです。
 
 
 

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